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 7月29日(日)、毎年恒例の「目白学園遺跡フェスタ」が、学校法人 目白学園(新宿区)で催されました。この学校の下からは、旧石器時代〜奈良・平安時代までの住居跡が発見され、落合遺跡として知られている所です。今年は、縄文時代の食生活をテーマとし、来場者が楽しみながら学べるワークショップ形式を目標に、文化財研究員4名・武蔵大学卒業生3名が参加しました。
  各催し物コーナーでは、より深く理解しながら参加できるように、わかりやすい説明文を載せたパネルを展示しました。去年から引き続き行った「縄文の食卓」では、当時食べられていた食材として、鹿肉・ながいも・天然みず・エゴマの葉を七輪で焼いたものを食べて貰ったり、当時の食材と考えられる野草の鉢植えや、あわ・そばの実などを置いて触れるようにしました。「遺跡解説コーナー」では、『縄文人生き残りクイズ』と題して、縄文時代に食べられていた旬の食材当てクイズを催しました。
  そして今年は、来場者への案内を兼ねたチラシを作成し、「みんながわかる考古学」を目標に、多くの人に知ってもらうために広報活動にも力を入れました。アンケート調査を行い、たくさんあるなかでも、どのコーナーが人気があるのか、遺跡についての説明はわかりやすかったか、などを答えてもらいました。来場者がどのように感じたかを知ることができ、CUBSとして次回の内容を考える良い材料となりました。

【講演】
「縄文人の食べものとウンチの話」
岡村 道雄氏(奈良文化財研究所)
  “数千年前の縄文時代でも、人間も食べ物も変わらない”ということを、当時着用されていたと思われるあんぎん服を着て熱演された岡村氏。宮城県にある、「里浜貝塚遺跡」より発見された、3000年前に縄文人が食べたアサリの貝殻を来場者に配って、どの時期に縄文人が獲って食べたか、貝殻の外側にあるシマを数えたり、魚骨や獣骨からわかる当時の食べ物や栄養価など、縄文人の生活がどのようにしてわかるのかを、実物に触れながら分かり易く説明されました。また、他の遺跡から発見された人間のウンチを来場者に見て貰いながら、食べ物によってウンチが決まる話をされました。来場者は、縄文人のウンチを実際に見ることができ、大変驚いていましたが、興味津々で、岡村氏の話を聞いていました。

発掘体験
あんぎん(編布)体験
機織
目白学園遺跡の開設コーナー
じいちゃんズ
炭火「シカ」焼肉の試食
よし笛
縄文生き残りクイズ!
おはぎ
岡村道雄氏講演